家を大きくすることの落とし穴
リビングは広ければ広いほどいいから出来るだけ広く・・
収納もたくさんあればあるほどいいから出来るだけ多く・・
もしもの時のために和室もつくっておきたいし、
時には、ゆっくり1人でこもれる書斎も欲しい・・
寝室も広いほど良さそうだし、
子供部屋も人数分は必要だし・・
当たり前のことですが、
こういったご要望を全て叶えていこうとすると、
家がどんどん大きくなっていきます。
しかし、少し冷静に考えてみてください・・・
あなたやあなたの兄弟や姉妹は、
あなたのご実家で過ごしているのでしょうか?
もし、過ごしていないとしたら、
あなたやあなたの兄弟や姉妹が使っていた部屋は、
一体現在どのような状態になっているでしょうか?
そして、あなたのお子さんたちも、
いずれ、あなたと同じように家を出て行き、
それからずっと夫婦2人だけで過ごすだけとしたら、
果たして、そんな大きな家は必要なのでしょうか?
おはようございます。
SIMPLENOTE関スタジオの
川島です。
もちろん、この問いに対する答えは、
人それぞれであると思いますが、
今回は、家が大きくなることによる
金銭的な負担についてお伝えさせていただくので、
この点も含めて、ご自身の家づくりにについて
考えてみていただければと思います。
✔家が大きくなればなるほど坪単価は安くなる
家の価格を判断する指標として、
家の価格を床面積で除して計算する
“坪単価”があります。
そして、この坪単価の特徴は、
家の面積が大きくなればなるほど安くなるというコトです。
例えば、60万円のキッチンを購入するとして、
もしあなたが建てる家の面積が20坪の家なら、
キッチンにかかる坪単価が3万円なのに対し、
30坪の家になるとしたら2万円となり、
40坪の家になるとしたら1.5万円となります。
当然のことですが、
同じ価格の商品を買ったとしても、
家の面積が大きくなればなるほど、
面積に対する商品が閉めるコストの割合が、
安くなるということですね。
しかし、坪単価が安くなれば、
一見割安に家が建てられるように気がしてしまいますが、
これが家づくりの大きな落とし穴となります。
✔坪単価が安い家は、結局高い買い物となる・・・
坪単価が安い家とは、
言い換えるなら面積が大きい家です。
そして、家の面積が大きくなるということは、
結局、家の見積り総額は高くなります。
坪単価は65万円するけど、
家の面積が30坪の家と、
坪単価は55万円と10万円安いけど、
家の面積が40坪と10坪大きい家では、
65×30=1950万円に対し、
55×40=2200万円となり、
総額にして250万円も差があるということですね。
また、家の面積が大きくなれば、
その分電気代も高くなりやすいのですが、
この電気代は、終わりがある住宅ローンと違い、
一生払い続けていくことになる生涯ローンなので、
大きな差を生むことになりかねません。
さらに、家が大きくなれば、
固定資産税もそれに連動して高くなってしまうし、
大きな家にするために、
土地も広くせざるを得なくなってしまうかもしれません。
その結果、土地代も高くなるし、
土地が広くなれば、外構工事費用も高くなるし、
土地にかかり続ける固定資産税までも高くなってしまいます。
このように、無駄に家を大きくしようとすれば、
あらゆる面のコスト負担が大きくなってしまいます。
家づくりで大切なことは、
最初にかかるイニシャルコストのことだけじゃなく、
電気代や固定資産税、
それからメンテナンスコストや将来の増改築のことまで
同時に考えてするべきであるということです。
少子高齢化が進み、
先行きが不透明なこれからの社会の中でも、
ずっと豊かに暮らしていくためにも、
今回の記事を参考にしながら、
家づくりにかけるコストについて、
建てる前に考えてみていただければと思います。
それでは、、、
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