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執筆者の写真下之保木材

8.家づくりと資産形成の両立

いま巷では資産形成が必要だと言われていますが、

その理由は、大きく分けると以下の2つに集約されています。

まず1つ目の理由が、

勤労収入が減る一方で私たちの負担は増えていること。

そしてもう1つの理由が、

銀行に預金していても全くお金が増えないことです。


そんなわけで、

これから家を建てる方はもちろん、

誰もがコツコツと資産形成をしていく

必要があるというわけですね。

「銀行への預金」ではなく

「積立投資」という手段を使って、です。


こんばんは。

SIMPLENOTE

関富加スタジオ上原です。


では今回は、この2つの理由について

もう少し深くお伝えした上で、

具体的にどうすべきかについて

考えていきたいと思いますので、

どうぞ最後までお付き合いいただければと思います。


✔️可処分所得が減っているという現実

資本主義国家であるにもかかわらず、

残念ながら日本はアメリカのように

右肩上がりで経済が成長しておらず、

結果、給料が全くと言っていいほど上がっていません。


実際、国税庁が発表している

「民間給与実態統計調査書」によると、

サラリーマンの平均給与は、

1997年の467万円をピークに下降の一途をたどり、

2018年では441万円まで下がっています。

一方で昨年財務省が発表した国民負担率は、

(税金、年金、健康保険などの社会保険料の負担の割合)

44.6%と過去最高水準となっており、

かつ、恐ろしいことにこの数値は年々更新されていっています。


その上、消費税も増税されたため、

社会保険に加えて日々の生活の負担も

確実に重くなってきていますしね。

このように、

家計の収支バランスは年々悪化していっており、

可処分所得(自分たちが自由に使えるお金)が

どんどん減っていっているという状況が現在の日本です。


✔️どん底状態に沈んだ金利


そして、経済が成長していないことで

引き起こっていることが銀行の預金金利の低下です。

おそらく銀行にお金を預けていても

全く増えないことは周知の事実かと思いますが、

その数値たるや絶望的な状況です。


具体的な話をすれば、

リーマンショック前の2007年12月の

定期預金金利は0.4%、

普通預金金利は0.198% だったのに対し、

現在の定期預金金利は0.002%、

普通預金金利は0.001%となっており、

現在、銀行に1000万円貯金したとしても、

金利が高い方の定期預金でさえ、

年間でわずか200円しかお金が増えない

(そこから税金が引かれるので実際は160円)

という状況ですね。

しかし、分かっていながらその手段を選択しているのは、

「貯蓄=銀行」という選択肢しか知らないから,

あるいは「増えないけど減りもしないからいいや」

というマインドではないでしょうか?

✔︎預金一択では資金がもたない














そんなこんなで、私たちは生活していくために

共働きをし続けるという選択肢を取るしかないわけですが、

この考え方には、仮に健康や介護などを理由に

どちらか一方が労働から離脱するようなことになれば、

その状況は一変してしまうという脆弱性が潜んでいます。

それゆえ、銀行への預金一択ではなく、

保険というリスクヘッジもうまく使いつつ、

同時に「積立投資」をしていくべきだというのが

個人的な意見です。


そして「積立投資」をするにあたり

その手段として選ぶべきことが2つ。

1つは「個人型確定拠出年金iDeCo」です。

奥さんも扶養の範囲をはみ出して働いているとしたら、

夫婦そろって加入していただくといいと思います。

理由は、積立によって年金の上乗せ分が貯まっていくため、

間違いなく老後資金の足しになること、

そして、積立資金が全額所得控除の対象になることです。

つまり、年末調整で返ってくるお金が増えるということですね。


もう1つは「つみたてNISA」です。

これには問答無用で夫婦そろって加入すべだと思っています。

出来れば夫婦それぞれ毎月33,333円ずつ、です。

理由は、ドルコスト平均法による積立投資は、

年度によるものの毎年平均8%ずつお金が増えていっており、

その結果「つみたてNISA」が満期になる20年後には

預けたお金が2倍〜3倍ほどになっている可能性が高いからです。

つまり、20年間で満額800万円を預けることが出来れば、

その資金が1600万円〜2400万円に

なるかもしれないというわけですね。


そう考えると、銀行預金並みに全くお金が増えない

「学資保険」にお金を預けることも馬鹿らしいと思いませんか?

奨学金というローンを子供たちに背負わせる

必要だってなくなるかもしれないですしね。


いかがですか?


結論を申し上げると、

まずは可能な限り夫婦そろって働き続けること。

そして、その上で先程お伝えした

2つの積立投資を夫婦そろってやり続けること。

この2つがこれからの時代には

必要不可欠だというのが個人的な意見です。


そして、これを実現するために、

無駄な保険は見直すべきだし、

保険以外の固定費も可能な限り抑えるべきです。

車や家にかけるお金ですね。


というわけで、車も家も

豊かな暮らしには欠かせない大切なものですが、

その費用の掛け方までよく考えた上で、

買い物をしなければいけないということもまた

覚えておいていただければと思います。


それでは、、、

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