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執筆者の写真下之保木材

7.住宅ローン控除とiDeCoと

(この記事は、アップされていると思ったら、

下書きフォルダーに入っていた記事です。申し訳ありませんでした。)












“住宅ローン控除制度”とは、

住宅ローンを組みながら家を建てた場合、

10年に渡って所得税や住民税が還付される制度ですが、

おそらく自分が払っている税金の額を

知っている方はほとんどいないと思うので、

今回は、ざっくり例を挙げてお伝えしていきたいと思います。

こんにちは。

SIMPLENOTE

関スタジオ川島です。

では、あなたがこれから家を建てるとして、

あなたとあなたの配偶者の年収をどちらも300万円、

(計算しやすくするため10年間このままの給料とします)

住宅ローン借入を3000万円、金利を1%、返済は35年、

住宅ローンの返済開始を1月、

土地・建物の持ち分をそれぞれ2分の1ずつ、

納めている所得税を

それぞれ年間6万円(所得税率は5%)ずつ、

納めている住民税を

それぞれ年間12万円(住民税率は10%)ずつと仮定し、

その恩恵がどれくらいになるのか?

計算していきますね。

まずは、その年ごとの年末の借入残高を計算します。

(年末借入残高)

1年目:1464万円ずつ(2928万円÷2)

2年目:1428万円ずつ(2856万円÷2)

3年目:1391万円ずつ(2782万円÷2)

4年目:1354万円ずつ(2708万円÷2)

5年目:1317万円ずつ(2634万円÷2)

6年目:1279万円ずつ(2558万円÷2)

7年目:1241万円ずつ(2482万円÷2)

8年目:1202万円ずつ(2404万円÷2)

9年目:1163万円ずつ(2326万円÷2)

10年目:1124万円ずつ(2248万円÷2)

続いて、この年末の借入残高をもとに、

還付される税金の上限額を計算します。

(還付される税金の上限額=年末借入残高×1%)

1年目:14.64万円ずつ(29.28万円÷2)

2年目:14.28万円ずつ(28.56万円÷2)

3年目:13.91万円ずつ(27.82万円÷2)

4年目:13.54万円ずつ(27.08万円÷2)

5年目:13.17万円ずつ(26.34万円÷2)

6年目:12.79万円ずつ(25.58万円÷2)

7年目:12.41万円ずつ(24.82万円÷2)

8年目:12.02万円ずつ(24.04万円÷2)

9年目:11.63万円ずつ(23.26万円÷2)

10年目:11.24万円ずつ(22.48万円÷2)

これらを全て合計した金額が、

住宅ローン控除によって得られる

マックスの恩恵なのですが、

住宅ローンを組む時には、

還付される税金のことも考慮しておけば、

より多くのお金を手元に残しやすくなります。

ちなみに、このご家庭の場合、

ご主人だけでは、これだけの金額を

借りることが難しいのもありますが、

ご主人だけだと、住宅ローン控除の恩恵を

大して受けることが出来ないので、

奥さんにも連帯債務で入っていただき、

持ち分を2分の1ずつにすることで、

この恩恵をマックスで受けられるようにしてみました。

内訳は以下のようになります。

(所得税は年末調整によって還付され、住民税は翌年軽減されます)

1年目:14.64万円-6万円(所得税)-8.64万円(住民税)=0円

2年目:14.28万円-6万円(所得税)-8.28万円(住民税)=0円

3年目:13.91万円-6万円(所得税)-7.91万円(住民税)=0円

4年目:13.54万円-6万円(所得税)-7.54万円(住民税)=0円

5年目:13.17万円-6万円(所得税)-7.17万円(住民税)=0円

6年目:12.79万円-6万円(所得税)-6.79万円(住民税)=0円

7年目:12.41万円-6万円(所得税)-6.41万円(住民税)=0円

8年目:12.02万円-6万円(所得税)-6.02万円(住民税)=0円

9年目:11.63万円-6万円(所得税)-5.63万円(住民税)=0円

10年目:11.24万円-6万円(所得税)-5.24万円(住民税)=0円


以上、夫婦それぞれが合計129.63万円ずつ、

合わせて259.26万円もの金額が、

家を建てることによって手元に戻って来る、

というわけです。

思っていたよりもスゴくありませんか?

✔同時に“iDeCo”に加入すれば、さらに税金が還付される!?

そして、家を建てる時、

いつもオススメさせていただいているのが、

個人型の確定拠出年金の“iDeCo”なんですが、

その理由は、これに加入すれば、

さらに税金の還付が受けられるからです。

仮に、ご夫婦それぞれ1万円ずつ、

“iDeCo”に加入するとして計算していってみますね。

1万円×12ヶ月=12万円

(iDeCoによって積立される年間の年金額)

12万円×5%(所得税の税率)=6,000円

(iDeCoによって還付される所得税額)

6万円―6,000円=54,000円

(住宅ローン控除によって還付される所得税額)

12万円×10%=12,000円

(iDeCoによってカットされる住民税額)

12万円―12,000円=108,000円

(住宅ローン控除によってカットされる住民税の上限額)

では、これを当てはめて計算していってみましょう。

・iDeCoによる恩恵

6,000円×10年=60,000円(還付される所得税額)

12,000円×10年=120,000円(カットされる住民税額)

合計:180,000円

・住宅ローン控除による恩恵

1年目:14.64万円-5.4万円(所得税)-9.24万円(住民税)=0円

2年目:14.28万円-5.4万円(所得税)-8.88万円(住民税)=0円

3年目:13.91万円-5.4万円(所得税)-8.51万円(住民税)=0円

4年目:13.54万円-5.4万円(所得税)-8.14万円(住民税)=0円

5年目:13.17万円-5.4万円(所得税)-7.77万円(住民税)=0円

6年目:12.79万円-5.4万円(所得税)-7.39万円(住民税)=0円

7年目:12.41万円-5.4万円(所得税)-7.01万円(住民税)=0円

8年目:12.02万円-5.4万円(所得税)-6.62万円(住民税)=0円

9年目:11.63万円-5.4万円(所得税)-6.23万円(住民税)=0円

10年目:11.24万円-5.4万円(所得税)-5.84万円(住民税)=0円

合計129.63万円

・iDeCo+住宅ローン控除の恩恵

=180,000円+1,296,300円=1,476,300円ずつ

夫婦合計=1,476,300円×2人=2,952,600円

このような計算結果となり、

iDeCoに加入した分だけ、

さらに税金控除の恩恵が受けられるというわけなんですよね。

しかも、iDeCoを掛けることによって、

120万円ずつ(1万円×12ヶ月×10年)

将来受け取れる年金が増えたことにもなりますしね。

今回は、数字をやたら羅列してしまったがために、

数字アレルギーの方にとっては、

面白くない内容になってしまったかもしれません・・・

しかし、お金の話は、

ものすごく大切なことであり、

知っているか知らないかで、

将来大きな格差が生まれることになります。

ですから、家づくりをする時には、

お金のことについても勉強していただき、

賢く予算を計画し、賢くお金を借り、賢く節税し、

賢く土地を見つけ、賢く家を建てていただければと思います。

私たちは、これら全てのことを

しっかりサポートさせていただくので、

お金の話は苦手だなと思っている方は、

いつでもご相談いただければと思います。

それでは、、、



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