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執筆者の写真下之保木材

5.鍵を握るのはバランス感覚

こんにちは。

SIMPLENOTE

関富加スタジオ上原です。


「土地は南向きでいい形にしたほうが良い」

「家は2階建てにして出来るだけ広くしたほうが良い」

これらの考え方は、

多くの方の家づくりのベースとなっているのですが、

この2つを採用すると、

家づくりにかかる総コストが確実に高くなります。

土地と家にかかるコストが

いずれも割高になってしまうからです。


ゆえ、個人的には

この2つとは真逆の道を行く家づくりを、

つまり、出来るだけ予算を抑えながら

家を建てる方法を推奨しています。


✔︎必要かどうかを再考してみる

年々、共働き世帯の数は増えていっていますが、

その結果、奥さんは家事と育児と仕事に追われ、

ホッと一息つく間もないぐらい

忙しい日々を過ごしているのではないでしょうか。

ゆえ、現在は家事負担が減るような

家づくりが主流となっているし、

リビングダイニングキッチンが仕切りなく一つの空間となり、

かつ対面キッチンになっているのも、

実は忙しい女性にとって優しいつくりなんですよね。

例えば、キッチンがダイニングやリビングの方に

向かっているということは、

ダイニングで勉強する子供の様子を見ながら、

食事の準備や後片付けが出来るということですよね。

また、リビングで遊ぶ子供の様子を見ながら、

食事の準備や後片付けも出来ますよね。

さらに、広々としたリビングで勉強をしたり、

遊んでいる子供たちの様子を見ながら、

取り込んだ洗濯物をたたむことだって出来ますよね。

つまり、現在では

すっかりスタンダードとなっている対面キッチンは、

忙しい現代人にとって「ながら作業」が出来る

ベストな形というわけですね。


そして、そう考えると、

わざわざ洗濯物をたたんだり

アイロンがけをするためだけにつくる「家事室」なんかは、

別段つくる必要もなさそうな気がしませんか?

たとえ、わずか3帖という広さだとしても

100万円前後のコストがかかってくるわけですからね。

また、客間(和室)なんかも

本当に必要かどうか考えるべきではないでしょうか。

というのも、そもそもその部屋は、

使っていない時間の方が

圧倒的に多い可能性が高いからです。

仮に親御さんが泊まることがあるとしても、

おそらくその回数は、

せいぜい年に1〜2回程度でしょうしね。

かつ、その時もわざわざ客間で寝なくても、

リビングに布団を敷いて寝るか、

おそらく寝室として使っていないであろう子供部屋に

布団を敷いて寝てもらえばいいだけですしね。

というわけで、

ざっと大体200万円ほどかかるこの部屋も

本当に必要なのかどうかを再考していただくと

いいんじゃないかと思っている次第です。

✔︎最大と最小のどちらも考える

仮にあなたが子育て真最中だとしたら

家族の人数が最大か、最大になろうとしている

タイミングで家を建てている状態です。

かつ、現在の暮らしが賃貸アパートだとしたら

リアルタイムで部屋と収納の少なさに

苦しめられている状態だと思います。

ゆえ、保険的な意味合いも込めて

少しでも広い家を建てたいとお考えになるでしょう。

しかし、やがて子供たちは家を出て行き、

いつかは夫婦だけでそこで暮らすことになります。

つまり、やがて部屋は確実に余るということです。

なので、最大の時ことだけを考えて

家づくりを計画するのではなく、

いつか訪れる最小になる時のことも同時に考えながら、

家づくりを計画してもらえたらと思います。


家の価格も含めて物価が上昇しつつある現在は、

こういった合理的な考え方を持っていただくことが

なおのこと大事なのではないでしょうか。


それでは、、、



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