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執筆者の写真下之保木材

3.家と土地と固定概念と

家はたとえ同じ面積でも

形によって価格が異なります。

また、縦横のバランスによっても価格が異なります。

例えば、工事面積が120㎡の平屋を建てる場合でも、

縦12m×横10mの家と

縦15m×横8mの家と

縦20m×横6mの家とでは、

壁の施工面積が異なることから、

建築コストも違ってきます。

縦12mの場合、外周の長さは44mですが、


縦が15mになると外周の長さは46mになり、

縦が20mになると外周の長さは52mになるからです。

つまり、縦横の比率が崩れるほど

家のコストは高くなるというわけですね。

こんにちは。

SIMPLENOTE

関富加スタジオ上原です。

ゆえ、建築コストを抑えるためには、

縦横の比率を限りなく同じに出来る

土地を選べばいいのですが、

では、仮にあなたが建てたい家が、

12m×10mの平屋だとしたら、

一体どんな土地を選べばいいのでしょうか?

✔︎必要な土地の広さの求め方

この場合、

間口が10mの家を建てるとしたら、

車置き場に奥行き約5.5m、

それ以外の建物の周囲に

それぞれ通路として1m確保したとして、

間口12m(通路1m+家10m+通路1m)

奥行き18.5m(通路1m+家12m+車5.5m)

が必要となります。

つまり12m×18.5m=222㎡

(約67坪)の土地が必要だということですね。

また、建物の間口を12mにした場合、

土地の間口が14mで奥行きが16.5mとなり、

231㎡(約70坪)の土地が必要だということになります。

なので、あなたが120㎡の平屋を

建てたいとお考えだとしたら、

67〜70坪あたりの広さで土地を探せば、

なんの問題もなく建てられるということになります。

✔︎土地の向きはどの方向がいいのか?

では、土地の向きは一体どれがいいのでしょうか?

南向きがいいのか?

あるいはそれ以外でもいいのか?という話です。

先程、土地の面積を試算した時に、

車を置くところ以外の方向は全て

ほぼ敷地いっぱいに配置しました。

となると、車を置く方向が南であれば、

問題なく家の中に光を採り込めそうですが、

それ以外の方向の場合、

隣接して家が建っているとしたら、

家が暗くなってしまいそうな気がしますよね?

それゆえ、みんな安定した日当たりを求めて

南向きの土地を選ぼうとします。

ですが、南向きの土地で、

南面に採光のための大きな窓をつけてしまったら、

一体どうなるでしょうか?

家の中が丸見えになってしまうので、

確実にカーテンが開けられない家になってしまいます。

結果、家の中は場所によって明るさにムラが出来るし、

南向きであるにもかかわらず、

朝から照明なしでは過ごせなくなってしまいます。

でも、南以外の方向を選んだ場合、

そもそも南の窓から光を採り込めなさそうなので、

そうなるよりはマシだと感じる方も少なくないと思います。

✔︎採光のカギは南の建物との距離


南向きの土地以外で

先程お伝えした平屋を建てる場合、

リビングを南に配置してしまうと、

確実に家の中に光が入ってこなくなります。


ゆえ、この考え方で平屋を建てる場合、

リビングにたっぷりと光を入れるためには、

近隣の建物から十分離れたところに

リビングを配置するという手段を取ります。

中庭を設けながら。


この手段を取ることが出来れば、

土地の日当たりにこだわる必要がなくなり、

土地選びの自由度が格段に増します。


かつ、土地価格をグンと抑えることが出来ます。

日当たりが悪そうな土地は

そもそも価格が安めに設定されているし、

価格交渉もしやすくなるからです。


なので、こういった家の建て方があることも

ぜひ知っておいてもらえたらと思います。

これが、土地と建物と外構にかかるコストを

最大限に抑えながら

平屋を建てる最良の手段ではないでしょうか。


それでは、、、



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