3.無理に家賃よりローンを上げるべきではない理由
家を建てる誰もが、
たくさんのご要望をお持ちだと思いますが、
家はただ単に要望から出来上がるものではなく、
環境(敷地条件)に合わせてつくるものだし、
また、予算を守りながら建てることが、
何より大切なことです。
おはようございます。
SIMPLENOTE関スタジオ
下之保木材です。
それゆえ、弊社では、
必ず予算を決めてから家づくりを
スタートしていただくようにしているのですが、
あなたはご自身の予算について
どのようにお考えでしょうか?
✔家賃プラス2〜3万円が当たり前ってホント?
○万円前後の家賃が多い○○では、
今の家賃に2〜3万円プラスした
○○万円ぐらいの返済金額で
家づくりをしている方が多いとか、
それぐらいの返済金額で
家づくりをするのが当たり前だと
住宅会社から言われました、
という話をよくお聞きします。
多くのご家庭が共働きであることから、
もちろん、その返済金額は
今はそれほど無理がないかもしれません。
しかし、家づくりをする上で、
理解しておかないといけないことは、
収入が約束されたわけじゃないのに、
長期間、返済だけは約束されてしまうこと、
そして背負う借金が多額であるいうこと、です。
また、社会保険や物価は問答無用で
上がっていっているにもかかわらず
これからは老後資金も今のうちから
コツコツと準備していかないといけないため、
自由に使える可処分所得がどんどん減っていきます。
それゆえ、お金に困ることなく、
ずっと豊かに暮らし続けていただくためにも、
今の状況だけじゃなく老後のことまで考えた上で、
家づくりの予算設定を行っているというわけです。
✔家づくりの負担を上げるべきではない!
もし、あなたの家賃が○万円だとしたら、
あなたは○万円の範囲内で
住宅ローンの返済額を設定すべきです。
そして、その返済設定から逆算して出た予算内で、
家づくりを行うようにすべきです。
そして、家に回そうとしていたお金を
全て将来のことを見据えて
貯蓄していくようにすべきです。
例えば、iDeCoという個人型確定拠出年金や、
つみたてNISAという制度を
あなたはご存知でしょうか?
iDeCoは、年金なので、
60歳を過ぎるまで
掛けたお金を引出すことが出来ないのですが、
掛けたお金が毎月所得控除になるというメリットと、
掛金の運用を自分で選択することが出来るのですが、
運用によって増えてお金に、
通常約20%かかる税金が掛からない
というメリットがあります。
また、受取り時にも税制優遇を受けることが出来ます。
そして、つみたてNISAは、
毎年40万円以内であれば、
20年に渡って積み立てたお金が増えたとしても、
通常約20%かかる税金がかからない
というメリットがあります。
それゆえ、こういった制度をご理解いただき、
生命保険や定期預金などと併用して
利用していただくことで、
不透明な将来に備えていっていただきたい
と考えています。
例えば、あなたが30歳の共働きのご夫婦だとしたら、
ご主人には、iDeCoに毎月1万円、
つみたてNISAに毎月1万円加入していただき、
奥さんにも、iDeCoに毎月5,000円、
つみたてNISAに毎月5,000円
加入していただいたとしましょう。
となると、収入にもよりますが、
iDeCoに加入することで、
ご主人は年間で12万円所得控除が増えることになり、
もし所得税の税率が5%だとしたら、
年間6,000円所得税を安くすることが出来ます。
また、10%かかる住民税を、
年間12,000円安くすることが出来ます。
そして、住民税が安くなれば、
保育料もそれに連動して安くなりますよね?
奥さんも、年間で6万円の
所得控除が増えるようになるので、
同じように所得税率が5%だとたら、
年間3,000円所得税が安くなり、
年間6,000円住民税が安くなることになります。
簡易的ではありますが、
もしこれを30年間ずっと続けることが出来たとしたら、
(6,000+12,000+3,000+6,000円)×30年=81万円も、
節税をすることが出来る、というわけですね。
運用益については、
個人差があるので、ここでは言及しませんが、
それでも、増えた分に対して税金がかからないわけなので、
リスクを必要以上に恐れてネガティブに考えるのではなく、
iDeCoにせよ、つみたてNISAにせよ、
ぜひぜひ前向きに取り組んでいただけたらと思います。
ということで、家づくりをする時は、
今のことだけを考えるのではなく、
将来のことも同時に考えた上で、
予算設定をしていただき、
その予算内で将来のことまで考えた
家づくりをしていただければと思います。
それでは、、、
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