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執筆者の写真下之保木材

2.正しい図面の見方

「家族が増えて手狭になった・・」

「今の状態では部屋が足りない・・」

「収納からモノがはみ出している・・」

多くの方にとってこれらは

家を建てるきっかけとなる大きな理由だし、

さらに家族の人数が増える可能性があるとしたら、

現在の暮らしみたいにならないように

少しでも家を広くつくろうとしてしまいます。

しかし、家の価格は面積に大きく左右されるため、

そうすれば家の価格が高くなってしまい、

ローンにその負担がのしかかってくることになります。

こんにちは。

SIMPLENOTE関富加スタジオ上原です。

それゆえ、

家の予算を合理的に落とす方法、

つまり家を出来るだけコンパクトにする方法を

建てる前に知っておかないといけません。

もちろん、何でもかんでも

削ったらいいわけではないので、

いるモノはしっかりつくり、

逆にいらないモノだけを省くことによってです。

例えば、廊下をなくすとか、

使用頻度が少なそうな部屋をつくらないとか、

部屋の広さを必要最小限にする、

といった工夫ですね。

✔︎収納も例外ではない!?

そしてこの見直しは、

収納すら決して例外ではありません。

収納をたくさんつくれば、

それだけで収納不足が解消されるわけじゃないし、

床面積が増えれば、

ただただコストアップにつながるだけですからね。




















この3つの図は全て

2帖という広さでつくった納戸ですが、

ご覧いただければ分かるように、

棚のつくり方やドアの位置によって

収納出来る分量が大きく異なります。

では1つ1つ説明していきますね。

まずAの収納ですが、

1方向だけしか棚をつくっていないため、

幅1.69mの棚板を

何枚つけるのかによって、

収納量が違ってきます。

仮に棚板が2枚であれば

使える段数は3段になるので、

1.69m×3枚=5.07m分

棚があるということになるのに対し、

棚を5枚にしたら使える段数が6段になるので、

1.69m×6枚=10.14mになる

といった感じです。

では続いてBの収納です。

つまり、もう1方向棚板を増やした場合ですね。

この場合、棚板の奥行きを30cmと仮定すると、

1.69m-30cm=1.39mの棚を

クロスして設置することが出来ます。

その結果、クロス方向にも6枚棚板がつくため、

1.39m×6枚=8.34m分、

先程の場合より棚が増えることになります。

Cの場合はどうでしょうか?

Cは収納への入り口を

少し真ん中にずらした場合です。

となると、反対方向にも

棚板を設置することが出来るので、

さらに1.39m×6枚=8.34m分、

棚が増えることになり、

Aの場合とは比べ物にならないぐらい

モノが置けるようになります。

このように一口に2帖の納戸と言っても、

そのつくり方によって

収納量に雲泥の差が生まれるのが

収納の知られざる真実なんですよね。

まー、言われてみたら「あっ、そっか!」

という感じだと思うんですけど、

図面の見方を知らないと

どうしてもこれに気付けないんですよね。

✔︎そこに立っている目線で図面を見る!

では、ここからは結論を述べたいと思います。

図面を見る時は上から眺めるのではなく、

そこに立っている目線で見てみてください。

そうすれば、

床面積で収納の量を判断するのではなく、

収納の中に存在する壁の量で

収納量を判断することが出来るようになります。


つまり、上から眺めているだけだと、

どうしても収納が足りないんじゃないかと感じてしまい、

悪戯に床面積を増やしてしまうのですが、

この見方が出来れば、

それが回避しやすくなるというわけですね。

というわけで、

不用意に面積を増やさなくても、

簡単に収納量を増やすことは出来るので、

この事実をあらかじめ知った上で、

家づくりをしていただければと思います。

ぜひ参考にしてください!

それでは、、、





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